METAL CORE の神盤と思われます・・
今回も、知る人ぞ知るマイナーバンド(?)の作品。なぜかわからないですが、これ系のバンドはBurrn 誌とかにはほとんど引っ掛からないんだよね。もったいない、、、日本人がいかにも好きそうなサウンドなんだけどね。。。
In Fear and Faith 「Your World on Fire」
2008.米国
スクリーム・・・4割くらい
評価・・・96点
In Fear and Faith (イン フィアー アンド フェイス)は米国のカリフォルニア州の5人組メタルコアバンド。
1stアルバムの「Your World on Fire (ユア ワールド オン ファイヤー)」で彗星の如く、名盤を生み出してしまった。その後の反動からか、2ndの「Imperial (インペリアル)」では、まぁまぁの出来に。更にそれ以降は、バンドの方向性が変わってしまった(?)、、、個人的な好みからは外れ、悲しい状況に陥ってしまいました。1stアルバムが凄すぎたので、バンドの方向性が変わった時は、あまりのショックで寝込みそうでした。それくらい期待値が高いバンドだった。
このアルバムは慟哭とか、叙情、哀愁とか言葉が良く似合いそうなメタルコアバンド。ヨーロッパ系のメロスピの大御所勢(Stratovarius, Sonata Arctica, Gamma Ray 等)が勢いを失っていた2000年代から、急速に米国のメタルコア勢が力を付けて来ていたように思えます。自分の中では完全に米国のメタルコアの一部のバンドが破壊力だけでなく、クラシカルな壮美性、叙情性でもヨーロッパ勢を上回って来ていた。その代表作の1枚がこれです。RISE RECORDS の強力バンドの作品のひとつですね。
日本のバンドで言うと、X Japan とか好きなら、ハマりそう。リフとか、構成は全然違うのだけど、ちょっとした共通点がある。破壊性とピアノの美旋律(?)。 In Fear and Faith は一貫して疾走しませんが、時にはツーバスもドコスカ。そう思えば、激情のスクリームとブレイクダウンに突入したり、クリーンヴォーカル+ピアノの叙情の世界に突入させたりと、とにかく展開が凄い!!キラーチューンも連発で捨て曲なし。特に2、4、5、6、8、9、10 曲目は秀逸。どれも甲乙つけ難い傑作揃い。テクニカル面ではふつうのバンドですが(辛口・・・)、特筆すべきはドラムパターンが凄い。ピアノとか、クリーンヴォーカルとかと展開がハマり過ぎ。
これくらい、ドラムがどハマりするバンドはなかなかないんじゃないかな・・・メロディックなヘビーメタルが好きなら絶対聴いた方がいいと思う作品です。