南アフリカランドをスワップ狙いで全力買いしていた投資家の話(FXで勝率を上げるには?⑤)

FX(裁量、自動売買、EA)

投資を始めた頃、2011年からの数年は、わたしも南アフリカランド(ZARJPY)のスワップ狙いの投資をしていた事がありました。今でこそ、勝ち続けるコツが色々わかってきましたが、その頃は右も左もわからず、様々な投資対象と、投資手法をひたすら試行錯誤で挑戦していた時期でした。

しかも、一時的には上手くいっていたのですが、スワップが毎日、数十円、数百円が貰えることに機嫌を良くして、ポジションを増やしていくのですが、、、結局、南アランド円を10円台でそこそこ掴んでしまうこととなり、9円割れした後にお決まりのごとく証拠金が耐えきれなくなり、損切り。
10万円~20万円くらい溶かしたような結果になったという苦い思い出でありますw

海外FXキャッシュバック口座開設ならTariTali(タリタリ)

南アフリカランドをレバレッジ掛けて全力買いしていた猛者がいた

2011年~2013年頃の話ですが、職場の同僚Aの知人Bが、どうも、3000万円~4000万円近い資金だったそうですが、なんと、南アフリカランド円のスワップ投資を全力で行っていて、その頃はスワップだけでもかなりの収益を上げられていたので、リタイヤしてインドネシアで暮らしていたということでした。

2011年頃は、南アフリカの政策金利は5.5%前後、2020年6月現在は3.75%と世界的に低金利時代の為下がって来ています。まだ、2011年前後は、スワップだけでも現在に比べれば、かなりの収益を見込めた時代でした。

ちなみにA氏は、株式投資をしたり、(ガンホーに乗り遅れたりw)、FXに借り入れ金を100万円
ぶっこんだりと、(結局、奥さんに見つかって、資金を引き揚げられたりw)をしていましたね。なかなかのギャンブラーだったかと・・・。

南アフリカランド円の月足チャート(2020年6月18日時点)

2011年頃はまだ高金利通貨が多かった

その頃の人気の高金利通貨の代表は、豪ドル円、南アフリカランド円の通貨ペアでした。

2020年6月現在では、オーストラリアの政策金利はわずか、0.75%

2011年は4.75%とかあったのですが、もはや、低金利通貨となり果て、スワップ投資が成り立たなくなっています。豪ドル円のスワップ狙い投資を10年くらい続けている人もいそうですが、今後どうするかは頭を悩まされそうですね。

理論上は4000万円の資金があれば、スワップで生活できたようだ

4000万円をレバ1倍で全額南アフリカランドに投資して、2011年の政策金利5.5%を掛けると、年間220万円のリターンを見込めます(税金を無視すると)

そのB氏は、レバレッジをどれだけ掛けていたかは定かではありませんが、、、その頃のスワップ投資家は長期でも4,5倍かけていた方が結構居たようですので、B氏も5倍のレバレッジと考えると、なんと、、、年間1100万円のリターンとなります。

ここから税金を引いても、半分は余裕で残りますから、年間500万円以上の利益!

生活費の安いインドネシアなら、確かにリタイヤできるかもしれません。

そして、既にそのような投資法でB氏は数年間リタイヤ生活をしていたようです。。。

投資手法は、聞いただけでマネできないものだった・・・

高金利通貨をレバ掛けて持っていて、通貨の急落がやってきたら、資金が全額溶けるでしょう?

誰もが、そうは思いませんか?


そう、B氏はなんと、相場が急落し、証拠金が足りなくなりそうになったら、なんと借り入れをして凌いでいたそうです!!

恐ろしすぎる。。

スワップ投資の最大のリスクは主に2つ

ひとつ目のリスクは、政策金利の下落

2011年頃に、現在のようなマイナス金利が当たり前になる時代が来るとは、どれだけの人が予想できたでしょうか?毎日得られる、スワップポイントが金利が下がる都度やはり減っていきます。スワップを得るという大前提が崩れていってしまうのです。

ふたつ目のリスクは、通貨の急落

そして、ふたつ目のリスクは「通貨の急落」です。

2020年の人気の高金利通貨と言えば、やはり、トルコリラ(TRYJPY)とメキシコペソ(MXNJPY)でしょうか。

トルコの政策金利は8.25%
メキシコは5.5%

(2020年6月頃)

スワップの魅力度は充分なのですが・・・。



トルコリラと言えば、、、

記憶に新しいのは、トルコリラの暴落。かなりのトレーダーが大損失を食らってしまったようです。しかも、あまりに頻繁に暴落が来るので、もはや、20××年の何月とか言っても、ピンと来ないです。毎年暴落来てるでしょう・・・。

さて、下のようなチャートを見て、スワップ狙いで長期で買い向かうには、相当の覚悟と根性が必要かもしれません。。

トルコリラ円の月足チャート(2020年6月18日)

高金利通貨の底が抜けるのはある日、突然やってくる・・・

2011年~2013年を振り返ると、ランド円は9円を割れたら、全力買いだ!という雰囲気の人が多かった気がします。大抵8円台を付けたら、ある程度の時間で戻して行って、10円台に戻ることが多く、振り返ると8円台は買い場、という相場には見えていました。

ですが、チャートが示す通り、2015年に一旦、ある日底抜けすると、9円台にもなかなか戻せず、2020年には6円割れも・・・。

南アフリカランドのスワップ全力投資をしていた、B氏の行く末は結局分かりませんが、大体想像はつきます。あの投資方法のままならば、99%退場そして、借入金すらも溶けていることでしょう。あの頃は7円割れどころか、8円もそうそう割れないと思われましたから・・・。

まとめ、高金利通貨のスワップのみ狙いは避けるべきか

結論から言うと、短期で数か月の間は上手くいくかもしれないですが、長期(数年以上)になってくるとかなりの高確率で通貨の暴落か、政策金利の下落を被弾するようです。恐らくこの傾向は今後も続くと思いますので、勝率としてはかなり低いものとなるでしょう。

高金利通貨の長期スワップ狙いの投資をする方には「お気を付けてください」としか言えませんね。

以上、かつて、南アフリカランドで被弾した投資家からのアドバイスでしたw