なぜトレードでまた負けたか?その理由にされることが多いのが「スリッページ」。「米国雇用統計ですべったから損失が拡大した!」「すべらない取引所なら勝っていたはず・・」「ストップロスを入れていたのに、推定価格で約定せず大敗した。。」そのような声を多く耳にしますが、果たして実際どうなのでしょうか?
すべって(スリッページで)得することもある
とにかく、トレードをよく観察すると、すべって損失が拡大する場合と、すべって利益が拡大する場合があります。発注方法、時間帯など、トレード後に検証していると、きっと気づくことができると思います。
指値の予定より、すべって利益がデカくなってる~
5pips分で500円分お得w
ラッキーww
それで終わり??
きちんと、トレード後に検証して、再現できないか?検証したほうがいいぞ・・・。
発注方法でどちらに滑りやすいか、大体わかるようになる
まずは、「すべって損失が拡大した!!」
というセリフを言いたくなる場面を思い出して欲しいと思いますが、その時はどういう発注状況だったか?というと、、、
恐らく、損切りの後ではないかと考えられます。
ですので、ストップロスの発注にかかったか、手動で成り行きの損切り発注をしたのでしょう。。
同様に、得したスリッページの発生したトレードを振り返る
同様に、得したトレードパターンを見つけますと、やはり、スリッページが発生しやすい出口戦略が見えてくるかもしれません。買い方の出口戦略としては、指値売り、SLを建値以上に上げての利益確定、トレーリングストップなど色々と考えられますが、この中から、ポジティブスリッページが発生しやすい出口戦略をなるべく取っていくと、全体として、トレードで勝つ確率を上げていけます。
特に、米国雇用統計など値動きの大きい時、又は、早朝、週明け週末間際の閑散でスプレッドが開きやすい時間帯にもポジションを保有している方は結構、差が出てくるかもしれません。

例えば、3/16の自動売買の結果を振り返ると、ドル円105.750 でロングでイン、106.250でLimit売りの利益確定でアウトしていますが、106.250が106.272まですべって得していますw
こういうトレードを増やしていければ、優位性が上がり、勝つ可能性が高くなるとは思いませんか?
主に、スイングトレード以上の長時間ポジションに有効
短時間のスキャルピングには、おそらく、前記の考え方を利用するには、難しいかもしれません。どうしても、スキャルピングは時間が命、大ポジションでの損切りは必須、不利な状況での損切りの遅れは口座の破綻につながってしまいます。
スイングトレード以上の時間感覚で長めのポジションを持つなら、こういう考え方を試してみるのも良いかもしれませんね。
どちらにせよ、スリッページ分で、勝敗が分かれるトレード成績ですと、大勝ちはできないでしょうし、長期的に勝ち続けるのは難しい状況かもしれません。裁量、自動売買ともに、ロジック、トレードパターンを改善していって、例え、低収益でも長期的に安定して勝っていけるトレードを目指していきたいものです。